スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
***
私と桜庭くんの変な関係は、帰りだけではない。
桜庭くんは、毎日休み時間のどこかで私のクラスに来るようになった。
「瀬川ー、桜庭が呼んでる」
しかも、毎回わざわざ呼び出してくれるので……とても目立つ。
「今日は何? 英語? 古文?」
ほぼ毎日英語、授業が重なっている日は古文も、ノートを持っていかれるようになっていた。
別に貸すのは構わないんだけど……。ノートを返しに来て欲しい。切実に。
「桜庭ー、いつものちっちゃいの」
ノートを返してもらいに桜庭君のクラスに毎日のように来れば顔も覚えられて、三回目辺りには“女”から“ちっちゃいの”に昇格した。でもこれ、よく考えたら昇格って言うかな? ある意味降格してる気がするし。うーん……わかんないな。
初回に私に気づいてくれた彼はドアの近くの席で、気づけば桜庭くんを呼んでくれるようになった。
彼に限らず、しょっちゅうノートを取り返しに来る私は、すっかりG組の人に顔を覚えられているようだった。
私と桜庭くんの変な関係は、帰りだけではない。
桜庭くんは、毎日休み時間のどこかで私のクラスに来るようになった。
「瀬川ー、桜庭が呼んでる」
しかも、毎回わざわざ呼び出してくれるので……とても目立つ。
「今日は何? 英語? 古文?」
ほぼ毎日英語、授業が重なっている日は古文も、ノートを持っていかれるようになっていた。
別に貸すのは構わないんだけど……。ノートを返しに来て欲しい。切実に。
「桜庭ー、いつものちっちゃいの」
ノートを返してもらいに桜庭君のクラスに毎日のように来れば顔も覚えられて、三回目辺りには“女”から“ちっちゃいの”に昇格した。でもこれ、よく考えたら昇格って言うかな? ある意味降格してる気がするし。うーん……わかんないな。
初回に私に気づいてくれた彼はドアの近くの席で、気づけば桜庭くんを呼んでくれるようになった。
彼に限らず、しょっちゅうノートを取り返しに来る私は、すっかりG組の人に顔を覚えられているようだった。