スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
髪を撫でながらの会いたかったから可愛いを笑顔で言われるコンボはかなり強烈で、耳まで凄く熱い。きっと私は今 真っ赤になっていると思う。そんな私の頭をぽんぽん撫でて、桜庭くんは言った。
「俺すげー喉乾いたからどっかでなんか飲んでいい?」
私の手にはSサイズの温かい紅茶、私の隣の桜庭くんの手にはLサイズのコーラ。そして、トレーの上には大きなハンバーガーとポテトがLサイズ。小腹すいたからおやつと言っていたけれど、桜庭くんのおやつは私のお昼ご飯よりだいぶ多い。
隣り合わせに座った窓際のカウンター席。窓ガラス越しに見る桜庭くんは、話すと一見元気そうだけど、その表情はやっぱり疲れているように見えて気になっていた。
「桜庭くん、大丈夫? 疲れ取れてない?」
「……ちょっとね。試合も負けたし」
「試合だったの?」
短く「ん、練習試合」と頷いて、その後疲れが見えていた表情は、ふにゃりと崩れた。
「負けたけど、とわに会えるの嬉しすぎて俺ヘラヘラしてたらしくて、茅ヶ崎にめっちゃ怒られた」