クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
第五章 ベアトリクスの独房
ソフィア・マデレードはとある囚人に配膳すべく、ランドルシア城の北棟の地下を歩いていた。コツリと踵が鳴る音しか響かないそこは、湿気を含んだカビ臭さが充満していて陰気な場所だった。
ソフィアは名門の貴族出身であり、一七〇という男性にも勝る高身長に世の男性が誰でも振り向くような美しい容姿をしていたが、見かけとは裏腹に気が強くて慎ましやかなところは一切ない。おまけにソフィアはランドルシア軍に所属する軍医でもある。
男社会で生き、剣の腕も医学の知識もあるまさに文武両道の女性だった。
ソフィアは名門の貴族出身であり、一七〇という男性にも勝る高身長に世の男性が誰でも振り向くような美しい容姿をしていたが、見かけとは裏腹に気が強くて慎ましやかなところは一切ない。おまけにソフィアはランドルシア軍に所属する軍医でもある。
男社会で生き、剣の腕も医学の知識もあるまさに文武両道の女性だった。