クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
「ベアトリクス様、お食事をお持ちいたしました」
ランドルシア城の北棟の地下には、重罪人を収容している独房がある。ソフィアはベアトリクスと呼んだ囚人のいる独房の前で立ち止まると、食事の載ったトレーを鉄格子の下から差し入れた。
「今日はどんなお天気かしら?」
「雲ひとつない晴天ですよ」
独房の中から聞こえてきたのは、おっとりとしていて囚人にしては気品のある口調だった。固くて寝心地の悪そうな小さなベッドの縁に腰掛けている影がゆらりと立ち上がり、おもむろにソフィアの前に姿を現した。
ランドルシア城の北棟の地下には、重罪人を収容している独房がある。ソフィアはベアトリクスと呼んだ囚人のいる独房の前で立ち止まると、食事の載ったトレーを鉄格子の下から差し入れた。
「今日はどんなお天気かしら?」
「雲ひとつない晴天ですよ」
独房の中から聞こえてきたのは、おっとりとしていて囚人にしては気品のある口調だった。固くて寝心地の悪そうな小さなベッドの縁に腰掛けている影がゆらりと立ち上がり、おもむろにソフィアの前に姿を現した。