クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
いつも輝かしいほどの笑顔を振りまくレオンだったが、母親の話になると雲行きが怪しくなる。都合が悪くなると態度を変えるのは昔からだ。しかし、自分の母親が謀反の主犯格だったなどと、レオンの気持ちを考えると耐えがたい。
(どうしていつもそうやってひとりでなんでも抱え込もうとするのよ……)
ソフィアの実家であるマデレード家は代々から王家と繋がりが強かったため、社交パーティなどでジークとレオンのことは幼い頃から知っていた。そして各々違うその性格も。
神妙な顔をしているレオンに同情していると、話題を変えるように顔色を明るくさせてレオンがニッと笑った。
「そうだ、今夜王都の酒場に行くんだけど、ソフィアもどう?」
「酒場ですって? そんな気分じゃないわ、結構よ」
せっかく心配していたのに呑気に酒場に誘ってくるなんて、とソフィアはプイッと顔を背けた。
(どうせ、また酒場の女とイチャイチャするんでしょ)
(どうしていつもそうやってひとりでなんでも抱え込もうとするのよ……)
ソフィアの実家であるマデレード家は代々から王家と繋がりが強かったため、社交パーティなどでジークとレオンのことは幼い頃から知っていた。そして各々違うその性格も。
神妙な顔をしているレオンに同情していると、話題を変えるように顔色を明るくさせてレオンがニッと笑った。
「そうだ、今夜王都の酒場に行くんだけど、ソフィアもどう?」
「酒場ですって? そんな気分じゃないわ、結構よ」
せっかく心配していたのに呑気に酒場に誘ってくるなんて、とソフィアはプイッと顔を背けた。
(どうせ、また酒場の女とイチャイチャするんでしょ)