クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
今夜のスープは関節痛によく効くとされる成分が入っている特製スープだ。朝、早起きして材料となる薬草を摘んで下ごしらえをして手間のかかったスープだというのに。
(あーあ、また作り足さなきゃ……いったた)
ヒリヒリする手の甲をさすっていると、そんな様子にウィルとマーヤが飛んできた。
「大丈夫かい!? 見せてごらん。あぁ、かわいそうに、いきなり大きな声を出したりしてすまなかったね。ウィル、棚に軟膏があっただろう? 持ってきておくれ」
「あ、あの! このくらい大丈夫ですよ、なんともありませんから」
赤くはなっているが、あまり大げさにしたくない。そうこうしているうちにウィルが軟膏の入った容器を持ってきてくれた。
「これはジーク様お手製のよく効く軟膏だ。手荒れ、乾燥、なんにでもよく効く効く万能薬さ。ほら、手を貸してみな」
そう言ってカパッと容器を開けてみるが……。
「ウィルさん、中身が入ってないみたいですけど……」
軟膏は綺麗に使い切られており、空っぽの状態だった。
(あーあ、また作り足さなきゃ……いったた)
ヒリヒリする手の甲をさすっていると、そんな様子にウィルとマーヤが飛んできた。
「大丈夫かい!? 見せてごらん。あぁ、かわいそうに、いきなり大きな声を出したりしてすまなかったね。ウィル、棚に軟膏があっただろう? 持ってきておくれ」
「あ、あの! このくらい大丈夫ですよ、なんともありませんから」
赤くはなっているが、あまり大げさにしたくない。そうこうしているうちにウィルが軟膏の入った容器を持ってきてくれた。
「これはジーク様お手製のよく効く軟膏だ。手荒れ、乾燥、なんにでもよく効く効く万能薬さ。ほら、手を貸してみな」
そう言ってカパッと容器を開けてみるが……。
「ウィルさん、中身が入ってないみたいですけど……」
軟膏は綺麗に使い切られており、空っぽの状態だった。