クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
第十一章 王家の指輪に誓って
それから数日後。
ベアトリクスは国王ジークの命により、ランドルシア領土のシルーバ島へミューラン卿とともに流され、ミューラン一族は貴族の地位をはく奪された。奴隷売買の元締めの消滅により奴隷市場も崩壊し、ランドルシア王国に落としていた犯罪の闇も晴れ渡りつつあった。
「レオン、あなたこんなところで何をしているの? 探してたのよ」
弔いの湖のほとりでひとり佇み、湖を眺めていたレオンを見つけてソフィアが歩み寄る。
「あ、ああ。別になんでもないよ。この湖の先には海が広がっているんだよなって思ってただ……いった!」
レオンはその海に浮かぶシルーバ島に流された母を想っていたのだろう。そう悟ったソフィアは思い切りレオンの背中を叩いた。
「もう、しっかりしなさいよ。うじうじして、情けない。ほら、これでも食べて元気だしたら?」
「え?」
ソフィアはレオンの胸に包みを押し付けると腕を組んでツンとした。
ベアトリクスは国王ジークの命により、ランドルシア領土のシルーバ島へミューラン卿とともに流され、ミューラン一族は貴族の地位をはく奪された。奴隷売買の元締めの消滅により奴隷市場も崩壊し、ランドルシア王国に落としていた犯罪の闇も晴れ渡りつつあった。
「レオン、あなたこんなところで何をしているの? 探してたのよ」
弔いの湖のほとりでひとり佇み、湖を眺めていたレオンを見つけてソフィアが歩み寄る。
「あ、ああ。別になんでもないよ。この湖の先には海が広がっているんだよなって思ってただ……いった!」
レオンはその海に浮かぶシルーバ島に流された母を想っていたのだろう。そう悟ったソフィアは思い切りレオンの背中を叩いた。
「もう、しっかりしなさいよ。うじうじして、情けない。ほら、これでも食べて元気だしたら?」
「え?」
ソフィアはレオンの胸に包みを押し付けると腕を組んでツンとした。