ほんとは、ずっと。
「千雅くんへ
急に、こんな手紙、ごめんなさい。
手紙を書いたのは初めてだね。
千雅くん、私ね、千雅くんと別れようと思います。
今まで、縛り付けてごめんなさい。
付き合わせてごめんなさい。
きっと、千雅くんに私は似合わなかったね。
千雅くんは、いつもキラキラしてた。
私と、真逆の、世界にいる人で、告白OKしてくれたときは、本当に本当に、夢かと思ったの。
本当に、幸せだった。
一緒に寝たベッドも、私の初めてを貰ってくれた、あの日も、お揃いのスウェットも、誕生日のネックレスも、どれも私の宝物です。
私は、貰いすぎたみたいなの、
千雅くんは、本当に好きな人と、付き合ってね。
あの、髪の長くて、背の高い、美人な人、かな、…
千雅くんと付き合えて、幸せだよ。今もまだ、幸せなの。
千雅くん、幸せをありがとう。大好きでした。愛してました。
どうか、幸せになってね。
三崎凛より。」