桜つづり
キーンコーンカーンコーン
学校の予鈴が鳴っている。
私たちはその鐘を
全力疾走10分のおかげで
なんとか校門で聞くことができた。
「ハァハァ…っ
壱路のやろっ…
自分ばっか先行きやがって
見つけたら容赦しねぇ…。」
「ハァハァ…。
間に合った…。」
「ハァーっ
よかったよーっ!」
けど、3人とも
もう疲れ果てていた。
周りの同級生たちは
私たちを見ては笑っている。
こんな新学期から
遅刻ぎりぎりになるはずじゃ
なかったのに~!!
「ハァ…。
とりあえず、クラス替え見よ?