残念な堀井さん。
「距離感が近いって言うのは認めます。
毎日一緒に行動しているし、内密な話もあるので余り距離取ってもいられないし。
でもお似合いって言うのは、納得できません」

美味しいお粥を口に運びながら、私が抗議すると鈴木さんはクスクスと笑った。

そして「案外本人達が一番見えてないものだからね」と意味深な言葉を軽い口調で伝えてくる。

これ以上この話題を続けても、鈴木さん夫婦に話題を提供するだけになりそうだと思い、食べることに集中した。

それにしても自分にお似合いの人なら、もっとしっかりした人が良いな。
大雑把じゃなくて、酔っても私の名前を呼ばない人が良い。
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