残念な堀井さん。
キッチンは2時間もかからず、綺麗になった。
元々、ゴミに溢れていただけで使われていなかったから。

リビングに行くと、堀井さんは四苦八苦しながらも何とか服と本とその他の山を築いていた。

「キッチン終わりました。加勢します」

私が行くと「ありがとう」と情けない顔でお礼を言われたけど、小さく頷いて目の前の作業に取りかかる。

服はどれが着たものか分からないから、取り合えず全部洗濯機に入れて乾燥までする。
洗濯機は良いやつを使ってて、乾燥までついてたから助かった。

スーツは後で纏めてクリーニングに持っていこう。
マンション下の通りにクリーニング屋があるのは知ってるから良かった。
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