残念な堀井さん。
「ねぇ、堀井さん。寝室は堀井さんがやってよ。
私、流石に寝室までは入れない」

彼氏でもない男性の寝室に入るのは、相手がいくら堀井さんでも気が引ける。

「え、気にしないで入って良いよ。相原ちゃんは」

私の言葉に、構いませんよと返してくるこの男。
ちょっとおかしいんじゃない?と思う。

なるほどね。私が遠慮してると思ってるのか。

「…いやいや、寝室は自分でして」

私は絶対入らないって意思を見せると「寝室はそこまで散らかしてないから、じゃあ俺やるわ」と返してきた。

ぜひそうして下さい。
浴室だってトイレだって、本当は自分で掃除して下さいと本当に思った。
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