残念な堀井さん。
床が見えるようになって、元の素敵な1LDKの姿に戻りつつある。

全く意を成さない場所から見つかったソファーのクッションを元の位置において、掃除機を床全面かける。

最後にフローリングシートで2度拭きして。

「あー、終わった!」

長かった掃除がようやく終わった。
それにしても汚かった、キツかった。

先程寝室にあるというクローゼットに畳んだ洗濯物をしまうように伝えて、それっきり戻ってきてない堀井さん。

あれ?もしや寝てる?

寝室に近づき「堀井さーん」とドアをノックしたけど返事がない。
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