残念な堀井さん。
それから私の棚卸しの話がエリアマネージャーに伝わり、本社業務課に伝わり…。

新入社員として入社する頃には、すっかり私の名前と噂は知れ渡っていたし、店舗でも1番売り上げのあるオフィス街にある横浜本店に配属されてしまった。

そしてそれから数ヵ月して全く畑違いの営業補佐としてこのポジションに迎え入れられたというわけ。

最初は勤まるか不安だったけれど、何せ事務能力が皆無の堀井さんが担当だったのである程度仕事が出来る頃には御の字とされてしまった。

今は色々な土地を回り新規開拓する堀井さんの、雑務を後ろを着いて拾って歩いている感じだ。
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