短編集
「ほおらっ!早く起きるんだよ、このオタンコナスが!!」
――ゴッチーン!
「あでェッ!」
思わず頭を抱えて飛び起きる。
何事だ…!
目を凝らして事態を把握しようとするが、未だ寝ぼけているらしい俺の瞼は持ち上がってくれない。
そんな胸中での焦燥も虚しく、
「シ~ン~!!いつまで手ェ焼かせるんだ!!あんたが寝坊するとまたアタシが先生に注意されちまうだろっ!」
怒りのボルテージがグイーーーン!
と、急上昇した鬼ババァは信じられない行動に出た。