『失敗作』は苦しみました。

神は、その中に気になるものを見つけました。


――愚かな生き物のはずなのに。


そこにいたのは、小さな小さな猫でした。

大人猫が、子供猫を包むように守っていました。

神は、猫に問いました。


――助かるはずもないのに、何故救おうとする?


猫は、答えました。

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