拝啓、未来へ



「え?恭ちゃん?」

「………。」

「なんでここに、」



恭ちゃんに話し掛けてみるが黙りこくっている。
そんな中、何だかこの場の雰囲気に不似合いな明るい声が会話に混じり出す。



「えー!はるちゃんの彼氏さん!?」



新田くんが発した声に、恭ちゃんは一瞬ぴくんと動いた。
段々眉間に皺が寄ってなんだかご機嫌斜めな様子。



「はるちゃん、彼氏イケメンじゃん!」

「………。」

「ね、ちょっと……、」



新田くん、恭ちゃん、わたし。

それぞれの思いが交差する。


わたしはというと、新田くんの自由奔放に呆れつつ少し不機嫌な恭ちゃんのことが気になっていた。


会社で何かあったのだろうか。
それならすぐにでも話を聞いてあげたい。


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