拝啓、未来へ
「お疲れ様です、お先に失礼します」
「おー、お疲れ」
それからミスがないかちゃんと確認しつつ仕事を早々に片付けた。
まだ残っている上司には申し訳ないと思いつつ、急いで会社を飛び出す。
会社を出た後でちらっと見た腕時計の針は、10と9の辺りを指していた。
「(22時45分、か。)」
今から電車に乗って、遅くても30分後には着くはず。
途中でコンビニ寄ってはるの好きなプリン買って行ってやろうか。
きっとすごく喜ぶだろう。