拝啓、未来へ
「充電」
「え?」
「充電、させて」
はるは訳が分からないようで、少し戸惑い気味に俺の背中に手を回した。
肩口に顔を埋めるとぴくりと反応をするはるが、どうしようもなく可愛いから。
もっと強く、壊れないように優しく、腕の中に閉じ込める。
小さな君を抱きしめるだけで、いつも心がいっぱいに満たされるんだ。まるで充電されたかのように。
「あー、癒される。」
「なあに、それ」
くすくすと可笑しそうに笑う。
その鈴のようなきれいな音が俺の耳朶をくすぐる幸せ。