拝啓、未来へ
「はい、いただきます」
「いただきます!」
小さな2人掛けのダイニングテーブル。
いつもと同じように向かい合わせに座って、一緒に手を合わせ食べ始める。
いい感じに焦げ目のついた食パン。
近所のスーパーで買ったイチゴジャムとコーンスープ。
目玉焼きは半熟。
そこに添えたサラダはきっと昨晩の残りもの。
恭ちゃん特製朝ご飯はすべて手作り。――なんて大層なものではない。
だけどそれがわたしには、大袈裟かもしれないけれど特別に感じて美味しくて、朝から少し泣きそうになった。
幸せだ。