拝啓、未来へ
カラン、コロン。
ドアの鈴が再び来客を知らせる。
「いらっしゃいませ――…え?」
「あれ?はるちゃん?」
お客さんだと思って顔を上げると、店の入口には何故か新田くんが立っていた。
「新田くん?なんで……」
「忙しいから手伝ってって言われて……はるちゃんも?」
「あ、ううん。わたしは遊びに来たら忙しそうだったから手伝ってるだけで、」
「そうなんだ!はるちゃんがいるなんてラッキー!」
「え、」
「着替えてくるねー!」
「に、新田くん!」
げ、元気だなあ。
あれ。でも新田くんが来るなら手伝わなくてもよかった?
なんて思ったけれど、人数は多い方がいいだろうしそのまま手伝うことにした。