[短]きみの背中に好きを
ふたりの世界
自習の時間に私の心を揺さぶる事件が起きた

私は自分の好きな歴史の本を読んでいた

特に戦国時代は得意だ

好きな武将は?
そう聞かれたら迷わず答えるだろう

"上杉謙信"と。

義を重んじて、義に生きて義に死んだ

敵に塩を贈る寛大さには頭が下がる

私なら出来ない。
そんな心は持ち合わせていない。

敵は憎めど情けは無用。そんな程度だ

無心になって読んでいた私に掛けられた柔和な声

「歴史すきなの?」

ハッとして顔をあげた。

そこには私と向き合うように座り直してるきみがいた
キラキラと眩しい笑顔で、、、



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