[短]きみの背中に好きを
私は言葉に詰まり、口をパクパクさせてしまった

きみはクスクス笑って、"俺も好き"

私の机に頬杖ついて至近距離で、斬り込んできた

なっ、、、ちょっと待って。

いくら歴史が好きだとしても、その言い方って、、、

せめて、"俺も歴史好き"

そう言ってくれたらいいのに。

都合のいい私の頭は、破裂寸前、、、いや、破裂した

警鐘が鳴り止まない

私の動揺をよそに、きみは屈託のない笑顔で続ける

「誰が好き?」

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