結城くんにやきもちを妬かせるには
「ねぇ、誕生日プレゼントちょうだい?」
「いや、だから…あの「希望からキスしてほしい」
「…へ?」
意地悪な笑顔を見せ首を傾げる結城くんに、つい間抜けな声を出してしまう。
「ん。早くしてよ」
私の顔をじっと見て1歩距離を縮めた結城くんにドキドキが加速する。
き、キスなんてどうやってすればいいの…?!
付き合ってから数ヶ月経つけど、よく考えてみれば私たち1度しかしたことないよね?!
キスの仕方も知らないのに2回目で自分からとか…ハードル高すぎる。
で、でも…これは結城くんの誕生日プレゼントだもん。
そんなこと言ってられない…。
「め、目…両手で隠して見えないようにしてて欲しい、です」
「クスッ…なにそれ。普通に目閉じるだけじゃダメなの?」
顔を赤くさせながら必死にコクコク頷くと「はい。これでいい?」と自分の手で目を目隠ししてくれた。
よし、あとは私が頑張るだけだ!
頑張れ私!と自分を励ましながら、膝立ちをし結城くんに顔を近づける。