好きを伝えたら
安心するこの大きな手。

心地よい居心地に私は眠ってしまった。


「好き」って言って良かった。



朝 、目が覚めると私のことを抱きしめながら寝ている大翔がいた。

「いつもお疲れ様」気がつけばそう言いながら、大翔の頭を撫でていた。

「絵里?」

大翔が起きた。「おはよう」ふたりの言葉が重なる。

「昨日はごめんね。俺ね、逃げてた。絵里が俺のことを好きじゃないんじゃないかと思って。
だけどね、絵里から「好き」って言ってもらって嬉しかった。絵里がいつも「お帰り」とか、「お疲れ様」って言ってくれるのすんごい嬉しかった。 絵里、大好きだよ。」大翔は、私の目を見て言ってくれた。
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