再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「ねぇ、今日一緒にご飯食べない?」


「家入れないし、そのつもりだけど。なんか作れる?その顔は料理できなそーだな」


ううっ…怒っちゃダメ。


偉っそーに言うなぁ。


「あのね。冷蔵庫になにもなくて、デリバリー頼もうかなぁーって思ってるの。なにがいい?」


怒りを堪えつつ、苦笑いになっているだろう顔を向ける。


「ピザ!」


ふふっ、嬉しそうに言うなぁー。


ふにゃっと笑う顔がなんとも愛くるしい。


言動とのギャップにまだ慣れない。


「いいよ、昌磨くんの好きなの選んでね」


スマホの画面からメニューを見せていると、あっさりスマホを奪われてしまった。


「頼んでいい?」


そのうちひとりで操作している。


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