再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
あれあれっ。


ものすごく、印象悪かったのにあたしだってわかったってこと?


昔も今も態度でかいなって。


ああ…さっき、『想像以上』って言ったのは、そういうことね。


こんなことなら、もう少し愛想よくしておけばよかった。


「久しぶり…」


「んだよそれ、真凛らしくない。性格変わった?」


「何年経ったと思ってる?変わるに決まってるよ」


前のあたしはどうだったか。


涼真くんに近づく女の子を蹴散らし、遊ぼうと近づく男の子でさえ遮って、よく周りの子とケンカをしていた。


だって、どうしても…涼真くんを独り占めしたかったから。


あの独占欲はどこからきたのか、思い出せば思い出すほど恥ずかしい思い出。



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