再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
だけどセーブしなきゃ。


口を真一文字に結び、追い払う仕草をする。


「早く帰って」


「わーかってるよ」


ひゃっ。


いきなり近づくからなにかされるのかと思ったら、頭を撫でられた。


「おやすみ」


あっという間に向こうの部屋へと飛び移り、手を振っている。


あたしは急いで窓とカーテンを閉めた。


もうっ…心臓もたない。


やだよ…なんでこんなにドキドキしてるの?


きっと、隣の家に住むのがあたしじゃなくてもあんな感じなはず。


女の子なら誰でも…。


ううん、もしかしてあたしだけ特別?


会いたいって戻って来たよね。


あーもう、わかんない!


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