再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。

俺から離れるなよ

朝…。


なんだかんだで寝不足だよ。


これは眠たい…だけど、涼真くんを起こすって約束したの。


行かなきゃ。


眠たい目をこすり、ぼんやりとしたまま制服に着替える。


ふぁー…。


キッチンの側を通ると、お母さんが朝食を作ってくれていた。


「おはよう」


「おはよ~…食材あったの?」


昨日まで冷蔵庫の中は空っぽだったはず。


「お父さんが仕事帰りに買い物してくれたの」


「そうなんだ…いただきまぁす」


パンと卵をササッと口に運び、立ち上がる。


「もう行くの?」


「うんー…涼真くんを起こしに…」


「あら~、真凜は積極的ねぇ」


「頼まれたの!」


「そうなの?ふうん」


ニヤニヤして、ほんとやだ。


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