再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
涼真くんは友達に誘われ、電車で遊びに行くらしい。


あたしはまっすぐ帰ることに。


バス停まで歩き時刻表を確認する。


うわぁ、さっき出たところだ。


しかも次は30分後なの?


ついてないなー。


周りでは女の子が友達同士で楽しそうに話している。


涼真くんと一緒に帰ればよかったな…。


ちょっと寂しくなりつつも、カバンから本を出して暇つぶしをする。


スマホの音楽を聞いてみたりするけれど、この一週間ずっと退屈だったからこの30分がとてつもなく長く感じる。


ちょっと、違う道で帰ろうかな。


歩いて駅まで行けば、違うルートで家に帰ることはできる。


学校の周辺も探索したいし歩いてみようかな。


学校から出た生徒のほとんどが駅へ向かうから、なんとなく道はわかるはず。


とりあえず目の前を通り過ぎた男の子の後ろをついて行くことにした。


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