再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
だけどあたしはなにも覚えてないし…このことで困ったり苦しんでるわけじゃない。


蒸し返しても、今更って気もするよね。


「小さい頃のことだし…もう終わったことだから…」


「環奈に涼真を取られて悔しくねーの?本当なら今頃真凜ちゃんのものだったのに」


あたしのもの…?


それは…違うよ。


どれだけ仲が良かったとはいえ、その後恋に発展するかっていうと一概に言えないし。


近すぎて慣れることで、トキメキが消えてしまうこともある。


そういったことを考えると…大きくなってから再会したから、余計に涼真くんのことが気になるのかも。


あたし…認めてる。


やっぱり涼真くんのこと…。


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