再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
きちんと思いだして…過去の自分と向き合う。



もし自分が本当にしたことなら、環奈ちゃんに心から謝らなくちゃいけない。



教室に着いて授業の準備をしていると、涼真くんが後からやって来た。



「清くんは?」



「烈のクラスに行った」



「顔が同じだからってこの学校のことは知らないだろうし、バレちゃわない?」



「ははっ、おもしれぇ」



涼真くんは机に脚をかけて、転げ落ちそうなほど椅子を後ろに傾けてケタケタと笑っている。



「そんなことしたら危ないよ!?後ろに倒れるっ…」



言ってるそばからぐらりと後方に揺れている。



助けようと慌てて立ち上がったんだけど躓いてしまって、涼真くんもろとも倒れそうになってしまった。



きゃああっ、私なにやってるの!?






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