再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
気づけばあっさり涼真くんの腕の中。



一緒に転ぶこともなく、椅子を床に着地させた状態でそのまま抱きすくめられてしまった。



びっくりしたのとドキドキするので抵抗すらできない。



「本当に真凜は危なっかしーな」



「涼真くんが後ろに倒れると思ったから…」



「そこまで運動神経悪くねーけど」



「関係ないよね?危ないと思ったんだもん」



「優しいな」



至近距離で見つめられて、顔が熱くなる。



「お前らデキてんの?」



え…。



近くの席の男の子が、驚いて私たちを見ている。



そうだった、一夜のうちに変化ありすぎ!?



周りからしたら昨日までの私たちと違い過ぎるよね。



「あのっ…これは」



急いで離れようとすると、涼真くんにもっとぎゅっとされる。



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