再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「いいなー、俺も真凜ちゃんと付き合いたかった。涼真と別れたら教えてくれよな」



冗談なのか、私に話を振ってくる。



なんて言っていいのかわからなくて黙ってしまう。



「何言ってんの?俺らは別れないから」



「涼真がそう言ってもさ、わかんねーじゃん」



「こいつのこと、何があってももう離さないって決めた…だから、お前と付き合うことはないから」



涼真くんは男の子を真剣な顔で見つめている。



何があっても離さない…なんて、そんな嬉しいことを思ってくれてたの?



涼真くんのこと…本当に、本気にしちゃうからね…。



「じょっ、冗談なのに。本気にすんなよ、涼真」



男の子だって焦ってる。



私は…嬉しい。



はずなのに、なんだかすっきりしない。



その理由は…。









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