再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「そっか…」



「とにかく。環奈のことは気にするなよな。真凜のこととは関係なく、もうずっと距離を置きたいって思ってたし」



「それでも…気になるよ」



「優しいな」



「優しいのかな…」



ただ、罪悪感から逃れたいがため?



「そういうところも、好きだから」



涼真くんに見つめられて、ドキドキする。



教室の中だってことを忘れてしまいそうなほどに。



「こんなところで言わなくていいから」



「わかったよ」



爽やかに笑っていて、あんまり反省してなさそう。



「前にも言ったけど、環奈のことそういう風に見たことないし」



「うん…」



「真凜は、なにも悪くない」








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