再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
そう言われると救われる気がする。



環奈ちゃんにひどいことをした過去を持つ
私が、今度は涼真くんを奪ったって言われちゃうかな。



そんなことを気にするぐらいなら、涼真くんを好きになるのをやめてしまえばいい…。



そう思ったところで、好きな気持ちを止めることができない。



矛盾している自分が嫌…。



環奈ちゃんの立場になったら、突然現れてなんなの?ってなるよね。



モヤモヤする…。



「ごめんな、全部俺のせい」



涼真くんは軽く唇を噛み、俯いた後ゆっくりと顔を上げた。



俺のせいって、もう…ほんっとそうだよ。



「ふざけてるの?」



「本気。なにがどうなっても、今度は俺が…真凜を守るから」



頼りないヒーロー…。



ううん、十分過ぎるよ。



その一言で一気に心が晴れたし、私も頑張ろうって思える





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