再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
伝えた方がいいかな…って、言われても涼真くんを困らせるだけ?



結局、そのままグラウンドへ向かった。



体操の後はチーム分けをしてバレーボールの試合をすることになった。



私のチームはあっさり負けて、授業が終わるまではクラスの応援にまわる。



涼真くんのチームは強いみたいで、女の子たちが群がっていた。



試合を見たくてコートの周りに立っていたら、清くんが遠くから手を振っているのに気付いた。


手招きしてる?


近くまで走って行くとなんだか少し焦っている。



「どうしたの?」



「スマホがない…」



「え?」



「さっき教室に戻って、ちょっと烈に連絡しようと思ったら、なくて…」



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