再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「おかしーな、絶対あいつなのに」



「潔白だったよね?まだ言うの?」



「確認したのは涼真だけだろ…庇ったんじゃないか?」



涼真くんが?



まさか…。



「ふたりのあと、つけてみようぜ」



「えっ」



「本当になんもなければ大人しく帰る。それならいいだろ」



まあ涼真くんも保健室に送り届けるだけだろうし、それで清くんの気が済むならいいかな…。



「わかった…」



ふたりを追うように歩いて行くと、靴箱のところで涼真くんと環奈ちゃんが立ち話をしていた。



私たちはふたりから見えない位置に身を潜めて、話を聞くことにした。



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