再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「いいよ、別に。真凜ちゃんは私のこと嫌いだもんね」



「そんなことないよ」



どう言えば伝わるのかな…。



「ねぇ…どうして戻って来たの?」



えっ…。



環奈ちゃんが私の手を掴む。



「どうしてって…」



「真凜ちゃんが現れてから、涼真が冷たくなったの。私には涼真しかいないのに…」



今度はしくしくと泣き始めてしまう。



困ったなぁ…。



涼真くんしかいないって、かなり思い詰めてる?


友達だっているだろうし、これだけかわいかったら他の男の子だって放っておかないはず。



「そんな、ひとりぼっちみたいに言わないでで?」



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