再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「どうして黙ってるの?」



その目にはもう涙は浮かんでいなかった。



眉間に皺を寄せ、厳しい表情でこちらを見ている。



答えようがないから…。



ごめんって言うのは少し違う気がするし…。



「大っ嫌い…」



「…………」



「小さい時から、いつも私の邪魔ばかりするよね。どうしてなの?人の幸せを奪って楽しい?」



あまりの剣幕に、同一人物なのか疑いそうになる。



これが…環奈ちゃん?



「答えなさいよ!」


思いっきり枕を投げつけてきて、危うく当たる寸前で避けた。



「危ないからやめて?」



「うるさいっ!早く私の前から消えて!!」


今度はベッドから飛びおりたかと思うと、先生の机目掛けて走って行く。



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