再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
こんなこと…前にもあったの。



友達のことを思ってしたことなのに、悪者は私。



弱い子は守られて、強い子は自分でなんとかするしかない。



だんだん、人を信じることが怖くなっていく…。



私は、ただ環奈ちゃんを守りたかったのに。



人に裏切られるとすっごく傷付くんだよ…。



その場しのぎの嘘をついて逃げてばかりの人には、きっとわからないだろうけど。









「真凜」



なんだか遠くで、誰かが私を呼んでいる声が聞こえる気がする。



誰なの?



なんだか、懐かしくて温かい…。



気づけば真っ白な世界に私ひとり。



ここはふわふわしていて、とても気持ちがいい。



嫌なことがあった気がするけど、今はもう…いいかな。



すごく眠たくなってきた…このまま、ずっと眠ってしまいたい…。






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