再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「涼真くんって、環奈ちゃんにすごく優しいよね。好きなの?」



「えええっ」



幼稚園から帰って、いつもの遊び場で遊んでいるとき涼真くんに聞いてみた。



涼真くんは目を白黒させている。



「私ね、環奈ちゃんと仲良くしたいのに涼真くんみたいに話せない。明日、3人で一緒に遊ぼうよ」



「いいよ。環奈ちゃん、お友達と話すと緊張するんだってー」



緊張するの?



発表会でもないのに?



どうしてなのかな、ちょっとわかんない。



「そっかぁ。緊張しないように、ハートの折り紙プレゼントしようかなぁ」



「喜ぶよ。ハート好きって言ってた」



「わぁ!今からうちで折ろう」



そうして出来上がった、歪なハート。








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