再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「僕のは、真凜ちゃんにあげるね」


手先の器用な涼真くんから、キラキラ光る赤いハートの折り紙をもらった。



「環奈ちゃんにあげたら?」



「真凜ちゃんにあげたいの!」



強引に押し付けられて、でもすっごく嬉しい。



「ありがとう。宝物にする~」



「へへっ」



嬉しそうな涼真くんには、私からの歪なピンクのハートを渡した。



「環奈ちゃんには…また、後で折り直すから、これは涼真くんにあげる」



「僕に!?嬉しい!」



ハートをギューしてる涼真くんはとってもキュート。



そうして私たちはお互いのハートを交換した。



幼稚園におもちゃを持って行っちゃダメだけど、これは宝物だからいいよね?



通園バッグの内ポケットにそっと挟んだ。







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