再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
今日のお昼ご飯の時間、いつものように男の子が環奈ちゃんを泣かせてしまった。



「泣かないで?後で私の宝物見せてあげる。キラキラのハートだよ。折り紙で涼真くんが作ってくれたんだよ」



一瞬泣きやみチラリとこっちを見たのに、またすぐに泣いてしまった。



慰めるつもりで頭を撫でると、思いっきり手をつねられた。



「嫌っ」



環奈ちゃんの爪はいつもとても伸びている。



爪を立て、思いっきりされたからか、痛いっ…すっごく痛い。



「嫌がることはしないの!早く環奈ちゃんに謝って!」



先生が飛んで来て、私を睨みつけて怒っている。



悪いことはしてないし、手は痛いし、謝るのはすごく嫌だと思った…。



だけど環奈ちゃんは泣いているし、泣かせた男の子たちは黙っているし、先生も怖くて私もなにも言えなくなっちゃった。












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