再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
涼真くんと一緒なら遊べるかな?



あれ、いない…。



園庭には涼真くんの姿はなく、友達に聞くと転けて職員室で手当をうけているっていう。



大変!すぐに行かなくちゃ。



涼真くんも環奈ちゃんに負けないぐらい泣き虫だからね。



きっと今も泣いているはず。



急いで職員室に行き中を覗くと、鼻の頭に絆創膏を貼った涼真くんと鉢合わせ。



「真凜ちゃん!助けて、すっごく痛いんだよぉ」



「涼真くんは大げさなんだから。ちょっと傷ができただけなのよ。まだ遊ぶ時間があるから、行ってらっしゃい」



クスクスと笑っている先生に送り出され、また園庭に行く途中で、涼真くんが教室に寄ろうと言い出した。



















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