再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「今日はもう外遊びしたくない、転けるし…」



「えー。遊ぼうよ」



「教室で積み木しよ?」



まだ教室に戻ったらダメなのに。



そう思いつつも、涼真くんが泣きそうになってるから少し考える。



「そうだ!昨日もらったハート持って来たの。見る?私の宝物だよ?」



「わぁ、僕も宝物だよ。一緒~」



涼真くんも?



嬉しい!



カバンを開けてポケットを探る。



あれっ…。



確かに入れたはずなのに、ない。



「入ってないの?家に忘れたのかなぁ」



「持って来たのに…」



不思議に思いながらそのまま教室にいると、午後保育の時間になってクラスメイトが戻ってきた。


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