再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
いつの間にか引っ越しが決まり、涼真くんと離れ離れになる…。



辛いはずなのに、楽になれるなら…って思ったのも確か。



引っ越す最後の日、涼真くんの部屋に閉じ込められた。



「真凜ちゃん、行っちゃダメ。僕、ひとりになっちゃう…」



言葉はうまく出ないけど、文字にすることはできたからなんとか伝える。



『おともだち、いっぱい。みんなりょーまくんのことがだいすき』



「やだよぉ、僕の側にいるのは真凜ちゃんじゃなきゃダメなのに」



泣いてばっかりの涼真くん。



『まりんはずっとりょーまくんのいちばんのともだち』



「うん…また会おうね。そのときは真凜ちゃんの一番になれるように…僕、頑張るね」



約束は…果たされた?



涼真くんの一番に…未来の私はなれたのかな…。



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