再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。

独占欲強め

私が最後に倒れた日から1ヶ月以上が経ち、特になんてない平凡な日々を送っていた。



今のところ…記憶はそのまま。



抜けていることはない、はず。



自分のことだから他の人に確認しようがないんだけど、涼真くんからもそういう指摘はないからきっと大丈夫。



あれから環奈ちゃんはお父さんと暮らすことが決まり、転校していった。



お父さんには新しい家族がいて、妹ができてとても喜んでいたみたい。



嘘をつく癖は、お母さんに叱られないために取り繕うことが多かったから…なのかな。



真実はわからないけど…。



これからは、幸せに…暮らせるといいね。



そうそう…。



転校してからあまり周りと関わろうとしていなかったんだけど、もう少し歩み寄ろうかな…と思って。



同じバスに乗っている同じクラスの女の子に思い切って話しかけてみた。



そしたら向こうも話したいと思ってたと言ってくれて、やっと女の子の友達ができたの。



最近はその子と一緒に学校に行っている。



涼真くんはよく寝坊をするから、当然遅刻してくる。



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