再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
廊下に出て、心臓を落ち着かせる。


ドキドキすることしないで欲しい。


涼真くん、学校でも隙があればすぐに抱きつこうとしてくる。



付き合うことになって…周り公認ではあるけど、そういうのが恥ずかしいって言ってもわかってくれない。



「席取って待ってたよー。こっち!」



いつも一緒に学校に通っている女友達のユカちゃんが、学食の端の席で手を振っている。



前から同じ中学の友達とご飯を食べていて、
最近はそこに私も入れてもらっている。



「ねぇ、涼真くんは?」



これ、よく聞かれる。



「いないよー。友達と食べるって」



「そうなの?今度連れて来てよ。超イケメンだよね。一回話してみたいなぁ」



女の子の友達ができたはいいけど、こういうことを言われることも結構多い。


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