再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「いいよ」


そんなあたしの態度にも、涼真くんは嫌な顔ひとつしない。


それどころか極上の癒しスマイル。


きゃー…やっぱり、好きかも…。


そういえば涼真くんは、昔から優しかったっけ。


だから他の子にも人気があって、あたしはやたらと独占したがってた。


少しずつ、思い出してきたよ。


「そろそろ行こう。バス停まで少し歩くから」


「うん」


涼真くんに肩を押されて、ふたりで家を出る。


昨日は反抗的だったけど…お母さんありがとうっ!


あたし、ここに引っ越してこれて幸せです。


隣に、また涼真くんがいる。


…これって奇跡に近いよ。


あたし…また涼真くんを好きになってもいい?


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